5月1冊目の聴書はドリー・クラーク氏の『ロングゲーム』
〜今の自分にとっていちばん意味のあることをするために〜
失業者の私にとってもぜひ知っておきたい言葉の数々。これを読書素人が要約します。
なお、例によって今回もオーディブルを使ってます。
ロングゲームとは長期的な戦略によってやりたいことをやり遂げる人生の戦術のようなもの。みんなが短期間で夢を達成したいと思う中、7年、10年、あるいはそれ以上の期間を掛けて最も確実に夢を叶える方法。生き方、考え方を細かく教えてくれる一冊のため面白く、非常に有益に感じました。以下、読書素人のまとめをお楽しみください。(サムネイル画像はamazonから引用してます)
ロングゲームの要約
著者 ドリー・クラーク
2022年発行
ディスカヴァー・トゥエンティワン出版
「自分の北極星」を明確にする
――自分にとって大切な価値を定義し、その価値を基準に選択しよう(第2章より)
世界のトップ50経営思想家「Thinkers 50」の一人
ドリー・クラークの日本初単行本、ついに発売!
著者ドリー・クラークは「Thinkers 50」
(2年に1度選ばれる世界の経営思想家トップ50)に
2019年、2021年の2回連続選ばれている新進気鋭の経営思想家。
ウォール・ストリート・ジャーナル・ベストセラー
人生はロングゲーム。
目先の仕事で忙しいだけでは何も手に入らない。
世界有数の企業のように、私たち個人にも「長期戦略」は重要だ。
この本を読めば、短期成果ばかりを求められるこの目まぐるしい世界で
長く、大きな成功をつかむためのコンセプトと戦略の立て方がわかる!
<こんな方におすすめです!>
・「転職」「リタイア」など、キャリア転機を考えている人
・「人生100年時代」という言葉に不安を覚える人
・ 優秀なビジネスマン、プロフェッショナルで、
「目の前のことに忙しいだけの日々で、この先大丈夫か?」と思いながら手を打てずにいる人
・「スケジュールが埋まっていると、それだけで成功の道や達成感のある人生を歩んでいると勘違いしている」という言葉にドキっとする人
・「本当に意味のある人生」を送りたい人
・「お金だけでない本物の成功」を手に入れたい人
<本書のメッセージ>
人の寿命は伸び、人生100年時代を迎えた。
情報技術の進化により、毎日は妙に忙しい。
目先の利益に追われ、次から次へと仕事をさばくだけ。
「これが私の望んだ人生か」という疑問がわいたら、
ぜひ、この本を読んでほしいーー引用元:amazon
ロングゲームは前述の通り長期的な戦略によって人生をより良いものにすること。
考え方は、例えば1ヶ月後にあるマラソン大会に自分より若く体力のある後輩と出場するとして、今現在おそらく僕は彼には敵わない。しかし1年後あるいは3年後の大会まで考慮してそこまで長期的に計画をして毎日トレーニングをする。体力をつけるにはどんな食事をして、どれくらいの運動をするべきなのか。睡眠は必ず7時間は取りたい。「来月のマラソン大会に一緒に出ませんか?」と誘われて今年の大会が終わってもいないのに来年のことまで考える人は稀だと思う。でも要はこういうことなんだと感じた。
誰もが短期で結果を出したいと思うけどその中に飛び込むのは競争率があまりにも高いため結果を出すのは難しい。それでも多くの人は戦場に裸一貫で錆びた刀を持って突っ込んでいき、敗れて灰になり燃え尽きる。短期で結果を出すなら現時点で秀でてる人が明らかに有利。自信もスキルも人脈もなければ負ける可能性が高いのは当然。そんな人でも勝つ確率を爆上げする方法がある。それがロングゲーム。即ち長期的な戦略だ。
ロングゲームに必要なものは3つ
ロングゲームをするにあたり多説な要素が3つある。「独立心」「好奇心」「立ち直る力」これら3つが意味するものは何か、それはメンタルだと思う。「独立心」世の中の大半はすぐに結果を出したいと思うもの。当然だ。そんな世界でロングゲームに挑むなら周りの目を気にしては続けられない。「好奇心」自分がやりたいことは何か。何をしたら幸せなのか。それは今現在知らないことなのかもしれない。だとしたらやりたいことを見つけるための原動力となるもの、好奇心が必要。「立ち直る力」長期的な戦略をすればそもそも時間を掛けて結果を出す戦い方なのでその間に同期や後輩の成功をたくさん目の当たりにすることになる。ちょっとしたことで挫けそうになるが続けることが大切なので立ち直る力は必要不可欠である。
ここまでは精神論に過ぎないが、マラソンの例の通り長期的な戦略はアクシデントを除けば確実に結果を出す賢い戦術だと思う。ここからは僕がためになったと思うことを抜選してご紹介します。
ロングゲームから私が得たこと
1.「余白」が大切。忙しいはいいことではない
長期的な戦略には考えるため頭の中に「余白」を作ることが大事。しかし僕らは常に忙しい。忙しいのには理由がある。そもそも忙しさには利点もあって「社会から必要とされてる感覚」と「余計なことを考えなくていい」からだ。ただ忙しいために「余白」がないため日々働き消耗していくこととなる。ここは一つ忙しいのは自分をコントロールできてないだけだと考えると今のままでは良くないと思えるようになる。
2.なんでもできるような人を目指さない
何かで卓越した能力を持つには何かが全くできないことを認めなければならない。これをしなければ全てにおいて凡庸な人間になってしまう。時には断ることも大切。
やるべきかわからない時は以下の質問を自分にする。
①トータルにかかる時間は?(勤務時間だけでなく準備の時間も考える)
②機会費用を考える(それをやらなければ何ができるのか)
③身体的コスト、精神的コストは?
④それをしないと1年後後悔をするか?
3.依頼や要求を選別する方法は相手に更に情報を求めること
時間は大切だ。相手に会ってくれませんか?と言われたらまず次のことを聞いてみる。「お役に立てるなら嬉しいです。どんなお話がしたいのかもう少し詳しく教えていただけませんか?私にできるかどうか判断したいので。」この質問をすることでどんなことを話したいのか相手は説明しなければいけない。そうすることで力になれないと思ったらその場で断ればいいし、無駄な時間を使わずに済む。
4.やりたいことの見つけ方
やりたいことが見つかってなければまずはお金ではなく自分の興味に最適化する。次の質問を自分自身にしてみる。
①今してる中でいちばん楽しいことは何か?
②そもそも今やってることを始めた理由は?
③どんな人間になりたいか?
5.成長するチャンスは向こうからは来ない
チャンスは自分で見つけなければいけない。自分の時間の20%を使って新しいことに挑戦してみる。20%なら大きな失敗にはならない。
その短期間では結果に繋がらなくても長期的な思考をすることで優位に立てる。つまり学びをやめないことが大切。
ちなみに新しいことへ挑戦するタイミングは今の分野でうまく行ってる時。「最近ダメだな。よし、別の分野に挑戦するか」では遅いと筆者は言う。
6.挑戦に大切な6個のポイント
①正しいサポートを手に入れる(人に公言する)
②コーチを雇う(エネルギーが沸く)
③期限を決める
④学び続ける
⑤負けても勝てるようにする(人脈を作れたり、新たなスキルを身につけたなら失敗ではない)
⑥長期的な思考で考える
7.キャリアを4つに分けて考える
①学ぶ
②創造する(コンテンツ作り)
③繋がる(多くの人へ届ける、サポートを受ける)
④収穫する(最後の目的地ではない)
収穫が終わったらまた別の学びへ進む。
8.いいマルチタスクで時間短縮
マルチタスクは良くないと言われてるが互換性のあるものは同時に作業ができるという。
・オーディオブックを聴きながら運動をする
・夕食の支度をしながら母と電話で話す
・ビジネスのクライアントと舞台を見にいく
などの作業。
9.戦略的レバレッジ
①自分の行動のうち80%の成果を出す20%の行動とは何か?
②何をやめることができるか?
③どんな未来を想定して、そこから逆算して今日はどんな行動をするべきか?
④1回の行動で10回分の成果を出すにはどうするか?
⑤どこに住みどんな生活を送りたいか?その夢のために行動したらどうなるか?
⑥自分が持ってる「通貨」とは?レバレッジを効かせるためのはどうするべきか?
10.戦略的忍耐
その分野でそれなりにできるようになるには2〜3年はかかる。エキスパートとして認められるには最低5年はかかる。結果が出ないときは次の質問を自分にして最初の戦略を思い出す。
①何故私はこれをしているのか?
②他の人はどうやって成功したのか?
③信頼してる人はなんと言っているのか?
11.失敗とはなんなのか
自分の分野で卓越した能力を身につけることは大事だが打席に立つことも忘れない。新しいアイデアに最初からフルコミットせずまずは小さく試す。そうすればうまくいかなくても失敗にはならない。実験をして学んだだけ。
広い視野で考えうまくいかなくても別の方法をを試す。
人間関係、費やした時間、完成させた仕事は他のことに役立つ方法を考える。
成功させる方法は「開始日を決める」「周りを巻き込む」のが効果的。
12.長期の思考の身につけ方
①小さく始めること(目標を分割して成功体験を積み重ねることで勢いを作る)
②目標を達成するための適切な時間を知ること(成功者から必要な時間を算出)
③仕事の時間を制限する(効率的に行動したりより良いシステムにせざるを得ない)
④他の人より長い時間軸で考える。その間に浮き沈みに耐え抜く覚悟を持つ
まとめ
ロングゲームに書かれてることは比較的当然のことが多い。
時間を掛ければ夢を叶えられる。そりゃそうだと思ってしまいがちだけど凡人が成功する方法としては画期的で魅力がある。それはただ時間を掛ければいいのではなくこういうことをやってくださいと中身がはっきり書かれているからだ。きっとこれから社会人になる人だけでなく僕のように歳だけを重ねてなんの結果も出してない人にも刺さる一冊なんだと思う。
参考にしたい箇所が多すぎて何から手を付けようか悩むが3つToDoリストを作るなら
①なんでもできる人間を目指さない
②時間の20パーセントを使い新しいことに挑戦する
③小さく始め成功体験を重ねる
以上を長期的思考を踏まえてやってみたいと思う。
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読書が苦手な僕は聴く読書「オーディブル」で読書を克服しました。
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