読書素人による本要約

1分で話せ【読書素人の要約】

読書嫌いによる読書100冊チャレンジ。13冊目は『1分で話せ』随分高圧的な上司を目の前にしてる感覚になるタイトルですがこちらの著者はソフトバンクの孫社長に認められるほどプレゼン力の高い技術を持ってます。

僕はプレゼン力を鍛えたいわけではありませんが発信をしてるものとして簡潔に相手に伝える力は欲しいです。それを論理的に知ることができるのならば是非と思いこちらを選びました。参考になる点がたくさんあったので共有させてもらいます。Amazonのオーディオブックaudibleを利用してます。(サムネイル画像はAmazonから引用してます)

『1分で話せ』 基本情報

著者 伊藤羊一

2018年 発売

出版社 SBクリエイティブ

■目次
はじめに 私は、人に何かを伝えることが本当に苦手だった

序章 そもそも「伝える」ために考えておくべきこと―うまいプレゼンより、「動いてなんぼ」
人はあなたの話の80 %は聞いていない/「1分」で話す/「右脳」と「左脳」に働きかける

第1章 「伝える」ための基本事項
・相手は誰か? どんなことに興味があるのか?
・ゴールは何か ―「理解してもらう」はゴールにならない
・結局、動かしてなんぼ ―「きれいに話す」のは目的じゃない

第2章 1分で伝える―左脳が理解するロジックを作る
・てっぺんのないピラミッドになっていないか ―ロジカルな1分ストーリーを考える
・考える=結論を導き出す―事実やデータは結論じゃない
考えるつもりで、悩んでいないか
・根拠は3つ―ピラミッドで「枠組み」を共有しよう
・意味がつながっていれば「ロジカル」―1分で誤解なく伝える
・「基本的に」は不要―いらない言葉をいかに削るか
・頑張ったことは話すな! ―話が伝わらなくなる6つの余計な話
「プロセス」を話す/気を遣いすぎる/自分の意見とは違うことを言う/笑いを入れる
・通じないときは、前提を揃えておく
「メタ認知」は優秀なビジネスパーソンに共通するスキルでもある

第3章 相手を迷子にさせないために「スッキリ・カンタン」でいこう
・集中して聞いてもらうための「スッキリ・カンタン」
話を聞いてぼーっとしてしまう時
・言葉もスライドも「スッキリ」が鉄則
グラフにするのは基本/状況を「位置」に込める/スライドは「読まずに頭に入る」ことを目指す
・カンタン―中学生が理解できるレベル言葉しか使わない

第4章 1分でその気になってもらう―右脳を刺激してイメージを想像させよう
・人は、イメージを想像することで、感情が揺さぶられる
・正しいことを言うだけでは、人は動かない
・イメージを描いてもらうために行なう2つのこと
・ピラミッドは、3段で作ろう―「結論」→「根拠」→「たとえば」の3段ピラミッド
・「想像してみてください」―聞き手に、イメージの中に入り込んできてもらうために

第5章 1分で動いてもらう
・「超一言」で包み込む
・「ライブでダイブ」―プレゼンもアーティストと同じ
聞いている人の中に入っていく/人前で話す時の4つのポイント
「リトルホンダ」を作る―いかに「相手の立場」に立って話すか
根回しだって、アフターフォローだって必要ならばやろう

第6章 「伝え方」のパターンを知っておこう
結論ではさむSDS/新しい取り組みを説明する時のPCSF
・伝えたい言葉はあるか
・動かしてなんぼ

第7章 実践編
【会議】とっさに意見を求められて真っ白になる
相手は何を質問しているのか、を見つけよう
会議では「ポジション」をとるのが大事/上司に意見をぶつけていいか?/意見を言うと、否定する上司に対しては?/自分から手を上げなくても、発言できる方法
【会議】自分の話を聞いてくれているような気がしない
声を大きくするだけで、7割方解決する/言葉にイメージを持てば、トーンは自然に変わる/ただ大きくしても意味はない/「ロジカル」だけでは伝えられない/誰に向かって話していますか?/実際に観客に近寄ると、「私たち」という意識を作れる/声に出して、立って、何度も練習しましょう。時間の許す限り
【上司への提案】プレゼンではなく、「対話」を意識しよう
上司と自分の「ピラミッド」をすり合わせよう/ピラミッドをとれば、話の主導権は握れる/目上の人に対しても「私たちは」を使う/意見が合わない時は/上司の話も引き出せ
【取引先との商談】―提案よりも「問題解決」で信頼を作る
何を優先させるのか/信頼を得るために
【ファシリテーション】広げて絞る流れを意識しよう
ゴールを決める/結論は誘導しない/事前準備を必ず行なう

引用元:Amazon

『1分で話せ』 感想

プレゼンをする機会はない生活ですが人と話すことはあります。仕事で提案したり営業したり、私生活でも彼女にお願いをしたりとこの本を読むことで活かせる部分はなんだろうと思いながら読みました。

非常にスッキリしました。

伝えて理解してもらうのがゴールではない。行動してもらう伝え方。

相手を動かしてなんぼ。

プレゼンのスペシャリストはマインドがそもそも違いました。

『1分で話せ』 要約ポイント

そもそも人は80%は自分の話を聞いてない、そして変化を嫌うものという事実がある。だからこそ考えて話す必要がある

プレゼンと対話は違うがどちらも理解してもらうためでなく相手を動かすために話す

自分を俯瞰で見る癖を作る。要は相手の立場になって考えること。

プレゼンは以下のようにする。

主張がある。

根拠が複数ある。(3つは欲しい)

実例を1〜2個。

印象付ける超一言のキーワードを入れる。

想像しやすくするため図や写真を使う。

あとは余計なものを省きすっきり、簡単にしていく作業。

そこに想いを乗せて伝える。

対話にも使える相手を惹きつける3つの言葉

3点あります

主張に基づく根拠を話す前に「根拠は3点あります」というだけで聞き手はこの後の話に注目する。ダラダラ話すより一言この言葉を添えるだけで相手の脳に今からポイントを3つ話すぞという枠組みができる。話を聞く準備とも言える。これによってこれから話す言葉がスラスラ受け入れやすくなる。

想像してみてください

論理だけでは伝わらない。相手にどれだけ具体的にイメージしてもらうかが大切なので具体例を挙げる前に「想像してみてください」と言うと3点ありますと同じ効果が出る。

私たち

これは自分と聞き手を「私たち」という言葉でまとめる手段。対立構造ではなく仲間ですよと言わんばかりに距離を縮めたいという思いを相手に伝えることで話を進めやすくする。

ついやってしまうやってはいけない話し方

努力を見せたがる

「こちらの資料は1週間かけて全国からデータを集め昨夜まとめたものです」といったように人は自分の頑張ったことを言いたくなるものだけど相手はそこには全く興味がない。

事実やデータは結論ではない

事実やデータは根拠であってそこで終わってはいけない。大事なのはその上で相手にどうして欲しいのか。何をして欲しいのかを伝えなければいけない。

目上の人が相手だと主導権を譲ろうとしてしまう

主張したいことがあるのなら主導権を握れ。主張と根拠プラス実例を伝えた上で相手の話を聞く。相手は論理立てて話してくれるとは限らないのでしっかり主張と根拠を聞き分ける必要がある。年上として配慮しても遠慮はいらない。

『1分で話せ』 裏技集

嫌な上司へ提案する時は囮を作る

ことある事にネチネチ行ってくる上司への対策は敢えて突っ込むポイントを作っておく。

要は主張と根拠を3つ話す際に根拠の一つを粗いものにしておく。上司がそこを突っ込んできたら上司の言い分を聞いた上で「ではこういうのはいかがでしょう」とあらかじめ用意しておいた本来の根拠を出す。上司と一緒に考えたように持っていくことで納得せざるを得ない状況にするという上級テクニック。

著者は若い頃は何度も使ってきたようで意外と使えるらしい。

声の重要性

話す上で大切なポイントが4つある。

①聞き手を見る

②程よく手振りを入れる

③声

④間合い 重要なところで一呼吸置く

この三つ目の声が大事で何を話してるかわからないという理由だけでネガティブに取られてしまう。声を大きくするだけで7割解決するらしい。ポイントは力まず届ける感覚で話すこと。

声の強弱は論理的思考よりあなたの思い

ずっと一定のトーンで話しても相手は飽きてしまう。だからと言って強弱をつけてくださいというと一文ずつ考えてしまいがちだが一番大切なのはあなたの思いである。この本の表紙に書いてあるように右脳と左脳を働かせることが大切。つまり論理的なだけではダメで感情を動かす必要がある。その為にもあなたの熱量も非常に大切な要素で思いがこもると自然とトーンが変わるというもの。

『1分で話せ』 最後に

著者の伊藤さんは孫社長にしたプレゼンは練習を200回したと書いてます。レベルが違うなあと思う反面、人を動かす為にできることが自分にはまだまだあるんじゃないかと前向きに捉えることができました。僕は対話や営業で使えるものはないかと思いながら読みましたがプレゼンをする予定のある方は即買いでいいんじゃないかと思えるほど中身の濃い一冊でした。プレゼンをする機会が来たら必ずもう一度読みます。

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読書が苦手な僕は聴く読書「オーディブル」で読書を克服しました。

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