読書素人による本要約

メモの魔力-The Magic of Memo-【読書素人の要約】

読書が嫌いと言いながらも8冊目まで来ました。

今回は書店で何度も目にしてる一冊、前田裕二さんの「メモの魔力」です。

まず、おもしろい。

読書が苦手でも読みやすいです。理由は即効性があるから。読んだ後すぐに役に立つ気がするから。気がするという曖昧な表現を使うのはまだ読み終わって間もないから。

今回この一冊を手にした理由は二つ。

①アイデアを生み出す方法

②ブレない自分を見つける方法

 

では今日も勉強させていただきましょう。(サムネイル画像はAmazonから引用してます)

『メモの魔力』基本情報



著者 前田裕二

2018年 出版

出版社 幻冬舎

いま最も注目される起業家・前田裕二による渾身のメモ術!

・メモで、目にする情報全てをアイデアに変える
・メモで、本当の自分を見つめ直す
・メモで、夢をかなえる
◎メモの魔力を手にした時、あなたは、何者にでもなれる。

〔巻末付録〕自分を知るための【自己分析1000問】

“僕にとってメモとは、生き方そのものです。
メモによって世界を知り、アイデアが生まれる。
メモによって自分を知り、人生のコンパスを持つ。
メモによって夢を持ち、熱が生まれる。
その熱は確実に自らを動かし、人を動かし、そして人生を、世界を大きく動かします。
誰にでもできるけど、誰もまだ、その魔力に気付いてない
「本当のメモの世界」へ、ようこそ”
(「序章『メモの魔力』を持てば世界に敵はいない」より)

「新たな発想をするために特別なことをする
必要はない。すべてのヒントは日常の中にある。
前田裕二がメモをとる姿をみているとそう思う」秋元康推薦! !

引用元:Amazon


『メモの魔力』読む前と読んだ後の変化

テレビで見る前田さんの印象が爽やかなお兄さんだったのですが人生は意外にも壮絶で幼少期に母親がお亡くなりになって小学生で路上で弾き語りをするという驚くような経歴の方でした。小学生の頃からノートが綺麗だったようでそれはずっと変わらないようです。

「メモの方法を編み出したから教えてくれるのかな」という印象でしたがメモで人生を変えたとまで言い切ってるのがすごい。しかもほんの内容から熱量もガンガンに伝わってきて熱いお兄ちゃんでした。いつでもメモを取る取るメモ魔のやり方ぜひ真似させていただきます!

『メモの魔力』から僕が実践すると決めたこと

僕は読書が下手なので一冊から今すぐに使えるものをピックアップして一つでも自分のものにできれば読書の意味があったと思うようにしてます。

そして今回はメモの魔力なので当然メモの方法を実践します。シンプルにノートを一冊買ってメモをします。

詳しくは以下の要約を見てください。

『メモの魔力』読書素人の要約

メモで鍛えられる5つのスキル

①アイデアを生み出せる

②情報を素通りしなくなる

③相手の「より深い話」を聞き出せる

④話の骨組みがわかるようになる

⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる

①アイデアを生み出せる

今回僕が注目してるポイントの一つ。後述。

②情報を素通りしなくなる

最初は聞いたものを全部メモするくらいの気持ちで。本にも書かれてますがメモを取るという姿勢が大事。

③相手の「より深い話」を聞き出せる

対話の時相手にもメモの印象は悪くない。アナログのメモは相手の年齢に関係なく使える。

④話の骨組みがわかるようになる

今どの話をしているのか。話の構造を理解しないとメモは取りにくい。メモに慣れると構造を分からず話してる相手の場合でもこちらが気づくことができるようになる。

⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる

咄嗟に発した「ヤバい」と言う言葉。何がヤバいのか言語を変えることは思考が深まることでもある。

 

どれも魅力的なスキルばかり。これをメモすることにより磨くことができるという。

抽象化を武器にする

上記のことからわかるように前田式メモ術はメモの書き方というよりも物事の考え方にスポットを当ててる。非常に頭を使うメモ。だからこそ上記の効果があるのだと言える。実際に起こったこと(ファクト)を本に書き起こしそこで終わるのではない。そのファクトという具体例を他のことでも応用できるように別の言葉に置き換える(抽象化)。そして更に自分自身の行動に繋がるように再び具体的なアクションプランに変える(転用)。

この本の核となるワードが”抽象化”。

アイデアを生み出したいのならファクトを抽象化して転用するというのが前田式メモの流れ。

例えば「カメラを止めるな」という映画が数年前にありました。無名の俳優、低予算にも関わらず大ヒットしました。これを前田式メモで書くと以下のようになります。

ファクト 無名の俳優、低予算で大ヒット

まずこの事実を抽象化します。

抽象化 落差と共感

落差(低予算なのに面白いというギャップ)

共感(低予算でも面白いものは作れる)

更に転用します。

転用 このシステムはキャンペーン使える

ここまで書くことで効果を発揮します。

メモの書き方

基本は上の流れさえ把握しておけばいいのですが前田さんがお勧めするメモの書き方としていくつかルールがあります。

・ノートは見開きで使う

・左ページ、一番左は日付と何の話かキーワードを書き右側にファクトを書く

・右ページ、真ん中で区切って左に抽象化、右に転用

こうするとまず右ページが空きます。その空きが気になり始めたらそこを埋めたくなるはずです。抽象化、転用欄が埋まっていく事に自分のアイデアが増えていく楽しさ、成長を感じるわけです。

抽象化のヒント

抽象化に慣れるためのヒントは[what][how][why]を意識して抽象化する。

特に[how][why]は転用しやすい。

[how]とはどんな特徴?[why]はなぜ?といった理由を深掘りすること。前述したカメラを止める名の事例がこの[why]を用いた抽象化にあたります。

抽象化する力を鍛える

抽象化は具体的な事例の本質を考える事に当たります。なぜこう感じるのか?[why]

”他に転用できないか?”といいと思うものを抽象化していく癖をつける。

何かの成功例を自分に転用しようとした時、この抽象化する力があると再現性、汎用性があり転用しやすくなる。

言語化に長けてる人は抽象化能力が高い

抽象的な概念に名前をつける力と抽象化する能力(無関係の2つの共通点を見つける力)が高いのだという。

抽象化ゲーム

無関係のAとBを使い「AはBである」と発言。そこから理由を伝えるというゲーム。

前田さんは例としてAを小籠包、Bを人生として以下のような言葉を述べています。

「小籠包は人生のようなもの。蒸には時間が必要で注意しないと火傷する。」

メモが「自分」を教えてくれる

何をしたいのか、自分が何者なのかを知るのにもメモ(抽象化)が使える。

自分の意識を抽象化。即ち言語化する。

前田さんはご自分の長所を考える時の例を挙げてます。

辛抱強いと書きます。これがファクトに当たるわけですね。ここで終わらずに抽象化と転用を考えます。

抽象化 圧倒的に努力を可能にする熱量

転用 運命に対する憤り(ご自身が幼少期に親を亡くし貧しい生活をしていたため)こんな世の中やってられんよなと思ってる人に希望を与える。

意識の具体化 ×  抽象化

抽象化したあと「具体的に何をするか」まで書かなければ人生は変わらない。

本書から学んだその他の知識

言語化(抽象化)で夢は実現する

紙に書きよく見るようにする。頭が夢を意識する時間を増やす。メモ術は目的や解決すべき具体的な課題がある人にこそ効果が発揮される。

夢を実現させるために生涯やりたいことを書き出し優先順位をつける。終わりを意識することがポイント。私生活において夢は緊急性がないため後回しにしてしまいがち。

自分はトップダウン型かボトムアップ型か?

何かをする時に価値観との関連度を重要視して目標やゴールから逆算するトップダウン型

ワクワクするかどうか、面白そうな事に飛びつくボトムアップ型かを知る。ボトムアップ方なのにゴールから逆算しようとすると窮屈に感じてしまう。自分はどちらか知ることも大事。ただトップダウン型だったけどボトムアップ型によりつつあるハイブリッド型というのもあるらしい。

インプットゼロの環境を作るとアイデアが出る

リラックスするとアイデアは浮かびやすいというが「インプットゼロの環境」というのが面白いと思った。つまり風呂でリラックスしてても好きなテレビや音楽に集中してたらアイデアは出ない。余計なことは考えずにぼーっとする時間が必要なのだろう。

自分との約束を守る

自分を見つめる時間を作る。本書には自己分析のための1000問が用意されてます。しかもただ答えるだけでなく抽象化そして転用まで考えろというから簡単ではありません。

100問に答えるだけでも効果があるというのでやってみました。

自分がやってきた事に共通点があったり、嬉しいという感情は幼少期の頃とあまり変わりがなく子供の頃幸せに感じたことは今と大きく関係してる。

そんな自分を見つめる時間なんて意識して作らないとできません。

その時間を意図的に用意しましょう。

まとめ

見応えのある一冊で抽象化の力を知ることができました。

これをメモの魔力というタイトルにしたことがすごいと思います。「抽象化のパワー」ではここまで売れなかったでしょう。

色々考え抜かれた一冊だった気がします。

読んで僕はまた一つ成長できました。

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読書が苦手な僕は聴く読書「オーディブル」で読書を克服しました。

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