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#22 スターウォーズエピソードⅢシスの復讐
基本情報
2005年公開のアメリカ映画
原題 Star Wars: Episode III Revenge of the Sith
監督 ジョージルーカス
出演 ユアンマクレガー/ナタリーポートマン/ヘイデンクリステンセン
上映時間 140分
あらすじ
銀河共和国と、ドゥークー伯爵率いる分離主義者達の戦争は各地で激しさを増していた。そんな中、分離主義者達が共和国の元老院議長パルパティーンを誘拐、ジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーが救出に向かった。アナキンはドゥークー伯爵を追い詰め、パルパティーン議長に促されるまま、無抵抗のドゥークー伯爵を殺してしまう。
共和国首都に戻ったアナキンを待っていたのは、オビ=ワンにも内緒で結婚した妻・パドメからの懐妊の知らせだった。アナキンもそれを聞いて喜ぶが、それ以来、パドメが出産で亡くなる予知夢を見るようになってしまう。すでに母を亡くしているアナキンは、パドメの事は必ず救ってみせると心に誓う。
パルパティーン議長はアナキンを自分の側に引き入れようとしていた。パルパティーンはアナキンを自分とジェダイ評議会のパイプ役として、ジェダイマスターに昇格させるよう申し入れる。ヨーダ達はアナキンを評議員にする事には同意したものの、マスターへの昇格は却下、アナキンはこの決定に憤る。権限をますます強めるパルパティーンに、ジェダイ評議会は危機感を感じていた。アナキンを評議会入りさせたのは、彼にパルパティーンの動向をスパイさせるためだった。
アナキンの予知夢に、オビ=ワンが登場する。これを機に、アナキンはパドメとオビ=ワンの仲を疑い始めるようになる。
引用元:MIHOシネマ スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐のあらすじ【起】より
スターウォーズエピソードⅢの見どころ①予想ができるストーリー
この作品の続編にあたるエピソードⅣは既に1977年に公開されています。つまり歯抜けになってる状態で本作が公開されました。入口と出口は決まっています。あとはどういう道を通るのかです。言ってみればアナキンはどのようにしてダース・ベイダーになったのか?それが本作のストーリー最大の目玉です。
スターウォーズエピソードⅢの見どころ②数々のバトルシーン
その名に恥じぬ本作は宇宙戦争が描かれます。見どころ満載のバトルシーンを紹介します。
①パルパティーン救助作戦
➁ダース・シディアスVSメイス・ウィンドゥ
③ダース・シディアスVSヨーダ
ヨーダを相手にダース・シディアスは互角の戦いを見せます。シス卿の強さは想像以上だったんでしょうね。ヨーダは自信あったのに倒せなかった感が出てましたね。
余談ですが戦いの最中、議長の席はああいう仕組みになっていたのかと思った方も多いと思います。あれいいですよね。「社長会議の時間です。」って呼ばれたら社長室から移動することなくボタン一つで天井が開き椅子が天高く昇っていく。そしてそのまま会議室に繋がるという。大手の会社でもなかなかないでしょうね。
④アナキン・スカイウォーカーVSオビワン・ケノービ
やはりこれですよね。シリーズ最長のライトセーバー戦。途中から音楽が「運命の闘い」に切り替わります。エピソードⅠのクライマックスに使われた曲です。これが作品を盛り上げます。
スターウォーズエピソードⅢの見どころ③パルパティーンの凄さ
①執念深さ
パルパティーンは裏では物語の黒幕シスの暗黒卿ダース・シディアスでした。冷酷非情な人間ですが頭が良く執念深い。銀河系をわが物にしようと考え何年の日々を費やしているのでしょうか。時が来るまでじっくりと待つのです。まず、ジェダイをはじめ、民から信頼を得るため弟子にこっそり自分の地域を攻撃させ悲劇のヒーローを演じました。(エピソードⅠ)これにより同情票を集めて、結果最高議長にのぼりつめます。
さらにエピソードⅡにてまたもや暗躍して戦争を避けられない状態に持っていきます。
エピソードⅢでは自作自演で誘拐され人質になります。そしてアナキンが最強の弟子になると確信したところでついに反旗を翻します。
この間、いったい何年かけてるのでしょう。恐ろしいです。
➁人心掌握術と冷酷さ
パルパティーンは早い段階でアナキンに目を付けていました。既に素質があると見抜いていたのでしょう。そして彼を弟子にしようという考えはエピソードⅢでは顕著になります。
彼は人の心を掴むのが非常にうまいです。アナキンには昔から優しく接していて彼の悩みを親身になって聞くほど信頼関係をしっかり築いています。話に抑揚があり演説も上手。それでいて人の弱みを握ったらそこはもうとことん利用します。
冒頭で自ら人質となってジェダイをおびき寄せた誘拐事件ですがここで主犯とされていたドゥークー伯爵はアナキンに腕を落とされ勝負あり。しかしパルパティーンはアナキンに殺すように命じます。この時のドゥークーの表情を見ると「え?師匠?!話が違います。」と言わんばかりの顔です。パルパティーンはこの時、すでに未来が見えていたのです。アナキンが弟子になると。
なのでこの時の弟子であるドゥークーは用済みとなったわけです。
さらに救出後パルパティーンはアナキンに必要以上に接触をします。そこでアナキンの力になれるのは自分だけだと吹きこみます。そのうえで自分がシス卿だとついにカミングアウトします。ジェダイマスターのメイス・ウィンドゥがパルパティーンを倒そうとしたときアナキンはパルパティーンを擁護します。
この時を待っていた。
そう言わんばかりにメイス・ウィンドゥに今までの鬱憤をすべて放ちます。
その顔には-俺の勝ちだ-という表情がハッキリ浮かんでいます。
アナキンがついにダークサイドに落ちたのです。最強の弟子が手に入った途端にジェダイの虐殺を始めます。
すごいですよね。しかも彼はジェダイが反乱を起こしたと演説を行い合法で銀河帝国を作ったのです。拍手喝采を浴びて、民に歓迎されて皇帝になったのです。独裁者の誕生です。
スターウォーズエピソードⅢの見どころ④心に残るセリフ
ジェダイからは学べぬ
パルパティーンからアナキンへシスへの勧誘がはじまります。アナキンは妻であるパドメが死ぬ予知夢を見るようになり現実に起こってしまうのではないかと悩むようになります。パルパティーンはアナキンの抱える悩みを解決できる方法があると伝え、アナキンが興味をもった瞬間に真顔でこのセリフです。
私は お前の愛する女を救えるのだぞ!私を助けてくれ!頼む 殺さないでくれ
メイス・ウィンドゥに敗れたパルパティーンの前にアナキンが訪れます。まさに止めを刺されるかといった絶体絶命の状況でパルパティーンは目の前の敵であるメイス・ウィンドゥではなく、隣にいるアナキンに話しかけるのです。一見命乞いに聞こえますが私が死んだら妻は救えないぞというアナキンにとっては強迫的なセリフです。
果せるかな
最後の師弟対決の幕開けのシーン。オビワンがライトセーバーを手に取り「義務を果たす」という言葉にアナキンが答えます。”you will try”(間違ってたらすみません)っていう英語がかっこいいです。「やれるもんならやってみな」っていうニュアンスですね。
あんたが憎い
師弟対決はアナキンが手足を切断され勝負あり。”I hate you!”アナキンがオビワンに言った最後の言葉が私の中で一番印象に残っています。それに対してオビワンがアナキンのことを弟のように思っていたと伝えるのもまたよかったです。
辛うじて一命をとりとめたアナキンはダース・シディアスによって生命維持装置を付けられ黒マスクの有名な容姿になるわけです。
まとめ・感想
- 1999年から始まったスターウォーズ新3部作の完結編
- ジョージルーカスが手掛けたスターウォーズ最後の作品
- ダース・ベイダー誕生秘話
- 悪が栄える時代を描く
- エピソード2とエピソード4を鑑賞済みの方はある程度どのようなストーリーになるか予想がついてしまう。
ジョージルーカスが手掛けた最後のスターウォーズです。まさに集大成です。
最初から最後まで興奮する映画です。共感してもらえたら嬉しいです。
長くなってしまいましたが最後までありがとうございました。