実写版アラジンが大ヒット中ですがアラジンの立役者のひとりと言えばジーニーを演じたウィル・スミス。彼の主演作のひとつインデペンデンス・デイを紹介します。
ウィル・スミスはこの映画の前に主演したバッドボーイズが大ヒットしたことにより一気にスターへのしあがりました。
本作も大ヒットを記録します。2016年には続編も作られています。
ヒットしたにもかかわらず賛否両論でもありました。それはストーリーのチープさを指摘するものでした。
私はそれぞれのキャラクターがしっかりしていたので結構楽しめました。(サムネイル画像はAmazonから引用してます)
結末こそ書いてませんが序盤はネタバレしてます
- 1990年代のSF大作のひとつ
- 宇宙人対人類の戦い
- 4人のヒーローのエピソード
「インデペンデンスデイ」基本情報
「インデペンデンスデイ」あらすじ
7月2日、メキシコにある月面探査基地が宇宙からの不思議な信号を捉える。その事は直ぐにアメリカ政府に伝えられる。情報によるとそれは宇宙船らしく母船からいくつもののシティ・デストロイヤーが分かれて出てきた。
地球ではいつものに日常が流れていた。ニューヨークのケーブルテレビ局に勤めるデイヴィッドは父ジュリアスとチェスを楽しんでいた。しかし、局を訪れると大混乱を起こしていた。人工衛星におかしな信号が紛れて電波を上手く受信できないのだ。デイヴィッドは友人に頼まれてその原因を探る。そしてその信号は次第に微弱になり、最後は無くなる事が分かったのだ。
世界各地では大変な事が起きていた。母船から分かれたシティ・デストロイヤーが各国のメイン都市に飛来したのだ。みな呆然とそれを見つめる。ロサンゼルスに恋人のジャスミン、彼女の息子のディランと暮らすアメリカ海軍のスティーブン・ヒラーもその光景を目の当たりにする。休暇であった彼を引き留めようとするジャスミンだが、スティーブンは軍人である故に休暇は取り消されてエルトロ基地へ向かう事となった。
同じくロサンゼルスに住むラッセル・ケイスも宇宙船の飛来を目の当たりにした。彼は以前にエイリアンに誘拐されたと話していたが誰も信じていなかった。しかし、宇宙船の飛来によりラッセルの証言が真実である事が証明された。
その頃、大統領官邸からアメリカ全土へ向けて声明が発表された。主席報道官のコニーはエイリアンの飛来を明確にし、ホイットモア大統領は今後エイリアンの目的が何なのか、それによって対策を講じると発表。そして国民には落ち着いて行動を取るように促した。そのニュースを見ていたデイヴィッド。そしてある事に気付く。衛星に紛れていた信号はエイリアン達によるカウントダウンだった。チェスの様に世界各地に配備し、時間が来たら一斉攻撃を仕掛けるというものだ。デイヴィッドはジュリアスの元へ向かい、その足でホワイトハウスへと向かう。
ホワイトハウスに着いた元妻のコニーを通してホイットモア大統領に謁見する。そしてカウントダウンの事を話し、早急に退去する事を進める。一方、アメリカ軍はエイリアンとコミュニケーションを取る為に発光器を付けたヘリコプターを派遣。しかし、宇宙船の攻撃を受けてヘリコプターは大破してしまう。デイヴィッドの考えが完璧に裏付けられた。
「インデペンデンスデイ」のみどころ
①視覚効果
20年以上も昔の作品ですが今でも遜色ない映像を楽しめます。ミサイルにより壊れる建物や都市が燃えていく様子は圧巻です。この年のアカデミー賞視覚効果賞を受賞しました。
➁空中戦
本作は大空を舞う熱い戦いが繰り広げられます。このアクションシーンはハラハラできます。ミサイルを発射するときの掛け声もかっこいいです。
イーグル1 FOX2
仲間にミサイル発射するよっていう合図のようです。言ってみたいセリフです。
③大統領演説
人類存続の危機で地球外生命体との戦いに向けてパイロットの前に現れスピーチをします。彼の演説は本作でいちばん熱くなれるシーンです。
「インデペンデンスデイ」の魅力 4人のヒーロー
本作は宇宙人撃退のために立ち上がったまったく違う立場の4人の男が描かれています。誰を主役にしても映画として成り立つほど4人が魅力的です。
一人ずつ紹介します。
①デイヴィッド・レヴィンソン/ジェフ・ゴールドブラム
長身・メガネの天才エンジニア。MIT卒。エコに厳しく自転車通勤。飛行機に乗るとすぐ酔う。
MITとは早口言葉でお馴染みのマサチューセッツ工科大学のことでデイヴィッドはMIT卒業の天才エンジニア。しかしながら野心がなく出世にも興味がない。ケーブルテレビの修理員として勤務している。結婚していた過去があるが妻のコニーの浮気を疑い結果的に離婚している。今もなお彼女に未練たらたら。
宇宙人からの暗号をいち早く察知して彼らの目的が地球侵略だと見抜いたデイヴィッドはすぐさま行動にでる。
父ジュリアスと共に向かった先はなんとホワイトハウス。別れた妻コニーは今大統領のもとで働いている。なんとか大統領と話ができ、宇宙人の目的を伝え間一髪で脱出に成功。ここから大統領と行動を共にする。
宇宙人の戦闘機にはシールドがあり歯が立たない状態。大統領はデイヴィッドの反対意見を無視して核攻撃を使用するが相手は無傷のままだった。
核を使ったことにエコにうるさいデイヴィッドは一時的に錯乱したが、父の何気ない一言で反撃のアイデアを思いつき、自ら宇宙船に乗りアメリカ軍のパイロットと共に宇宙人の母船に向かう。
コニーは彼を心配して「あなたが行く必要はない。」と言うが、デイヴィッドは「いざという時自分なら対処できる。」
僕は地球を救うことに熱心でね
コニーに笑顔で話し空き缶をリサイクルボックスに捨てる彼は誇らしげで今回の作戦に使命感を覚えたかのような雰囲気を漂わせている。彼の後ろ姿にコニーは思わず言葉が漏れる。
野心に目覚めたのね
デイヴィッドはアメリカ軍のパイロットと共に地球を発った。
➁トーマス・J・ホイットモア/ビル・プルマン
若きアメリカ合衆国大統領。かつては湾岸戦争の英雄と呼ばれた戦闘機パイロット。政治家に転身して大統領にまで上り詰めたがそこからは低迷、苦悩の日々。支持率40%まで下がってしまう。
ロサンゼルスに滞在中の奥さんマリリンから電話。トーマスと彼女との関係は良好。「起きてたの?」「寝てた」「うそよ」微笑むマリリン。彼女にはすぐ嘘を見破られる。隣で寝てる愛娘パトリシアが目を覚ます。ほのぼのとした一家の日常だ。しかし部屋から出ると背広を着た人間たちが当たり前のように彼の家に居座っている。ここはホワイトハウス。トーマスは大統領なのだ。
彼のところに一本の電話が鳴る。
未確認飛行物体が地球に接近してるとのこと。
この異星人は敵か味方か。悩む中、彼の側近の一人であるコニーの別れた主人デイヴィッドがコンタクトを取ってきた。彼の話によればこの異星人はカウントダウンをしている。すぐに避難すべきだと主張。
デイヴィッドの予想通りカウントがゼロになった途端一斉に攻撃し始める異星人。トーマスたちは危機一髪で脱出に成功。しかし逃げ遅れたマリリンとの交信が途絶える。
のちに、民間人に助けられたマリリンと再会するが彼女は身動きができないほど負傷していた。医者から容態を聞いたトーマスは彼女に伝える。マリリンの手を握り目を見て
医者はすぐに治ると言ってる。
それを聞いた彼女はトーマスに微笑み答える。
嘘つき
彼女が眠りにつくとトーマスは意気消沈。
それでもデイヴィッドの作戦を聞き覚悟を決める。これから異星人と戦おうとするパイロット達の前に立ち演説をはじめる。
スティーブン・ヒラー/ウィル・スミス
宇宙飛行士を夢見るアメリカ軍の戦闘機パイロット。キザな一面があるが真面目な男。
恋人ジャスミンと過ごす休日はいつもと何かが違っていた。寝起きのスティーブンは隣人の慌ただしさに気付く。新聞を取りに外へ出て見上げた空には見たこともない巨大な円盤が浮いていた。
休日は取りやめ基地へ向かった。基地では既に仲間たちが集まっていた。
巨大円盤の迎撃作戦に出るパイロットたち。スティーブンも彼らのひとりだ。ミサイルを放つも円盤のまわりには透明なシールドが覆われていて歯が立たない状態。作戦は即座に中止。しかしエイリアンが追っかけてくる。返り討ちに合いピンチになるが奇策により撃破。初のエイリアンとご対面。顔面を殴り気絶させる。
ようこそ地球へ
エイリアンを捕獲し、謎の基地エリア51を訪れる。そこで大統領と出会う。
そこでエイリアンの母船を襲う計画があがり、スティーブンはパイロットとして名乗り出る。
恋人ジャスミンにも会えて挙式をあげ電子機器に詳しい男デイヴィッドと共に宇宙へ飛ぶ。
長年夢見た光景である。
④ラッセル・ケイス/ランディ・クエイド
飛行機で空から薬を撒く農薬散布業を営む初老。かつてベトナム戦争では戦闘機パイロットだった。10年前に宇宙人に誘拐された過去があると本人は言う。無線の声がかっこいい。
ケイスは仕事中でも酒を昼間から飲み、農薬を撒く畑を間違え息子に注意される始末。いわゆるダメ人間である。しかしながら3人の子供への愛情は深いものがある。
未確認飛行物体が現れるニュースがテレビで放送されるとケイスは「みんな殺される」と慌てふためく。しかし言ってることは決して間違ってなかった。家族と共に移動した先でエイリアン奇襲作戦を聞いたケイスはこれに参加する。
10年前 宇宙人にさらわれて仕返しの機会をねらってた やっつけてやるから 任せな
そう言って親指を立てた。別にふざけてる訳ではない。彼は本気だ。
「インデペンデンスデイ」感想・まとめ
大作の割にストーリーが安っぽいと言われた作品でもあり、その意見はわからなくもないです。でもわかりやすく映像が迫力ありキャラクターもはっきりしてるのでそれほど気にはなりませんでした。
感動するシーンはあまりないものの上記に書いたように4人のヒーローがそれぞれエピソードがあってかっこよく描かれていたこともあり観ていて私はおもしろかったです。