映画紹介

新たなキャストで臨む007カジノロワイヤルを楽しく観るための解説

早速ですがあなたは「007」という文字から何を連想しますか?(サムネイル画像はAmazonから引用してます)

  • スパイ映画
  • ジェームズボンド
  • ボンドガール
  • 英国紳士
  • 昔の映画
  • キム・ヨナ

こんなところでしょうか。キム・ヨナは韓国のフィギュアスケート選手で浅田真央選手のライバルとして注目されてました。彼女が2009-2010年のショートプログラムの演技でこの007のテーマ曲で滑っています。彼女のファンというわけではありませんがこのときのキム・ヨナはかっこいいです。その時の動画のリンク(youtube)

他にも僕の世代だとNintendo64(通称ロクヨン)の”007ゴールデンアイ”というゲームが20年以上も前に流行りました。主人公ジェームズボンドとなって様々なミッションをクリアして悪者を倒すスパイゲームです。当時のテレビゲームとしては自由度が高く4人対戦ができるために友達と毎日殺し合いをしてました遊んでました。文字に起こすと物騒ですね。敵から攻撃を受けるとコントローラが振動するという画期的(当時)なシステムがありTVCMでも”しびれた~。しびれてます。しびれる~”というフレーズをよく聞きました。今新品だとなかなかのいい値段です。プレミアなのでしょうか。僕はこのゲームから007を知りました。正確に言えば知っていたと思いますが映画を見たことがありませんでした。レンタルショップに行けば必ず007シリーズはどのお店でもずらーっと置いてあります。1作目は1962年公開でさすがに時代を感じます。そうなるとなかなか観ようと思えないですよね。そうこうしてるうちにある日、テレビで007ゴールデンアイが放送されたんです。興味本位で観てみました。

びっくりしました!ゲームの再現度に驚かされました。(そこ?て思うかもしれませんが)今でこそ時代が違いますがやはり当時のゲームでは最高峰だったのではないでしょうか。

大事な映画の感想はこれといって特にないです。スパイで使う秘密兵器や改造車に驚く部分はありましたがどうしても好きになれなかったのです。

時代は変わり2006年”007”も大きく変わります。

#5 007カジノ・ロワイヤル

  • アクション映画傑作のひとつ(管理人の独断)
  • 007シリーズに興味はあるが観ようか悩んでる人にもおすすめ!
  • ドラマチックな展開にハラハラドキドキ

基本情報

007シリーズ21作目。2006年公開アメリカとイギリスの合作映画。主人公ジェームズボンド役にこの作品からダニエルクレイグが、ヒロインのボンドガールにはエヴァグリーンが演じています。リブート作品。

 

あらすじ

内部汚職の根を絶ち、殺しのライセンス・00(ダブルオー)を得たボンドはマダガスカルで、ある男の監視をしていた。アフリカのある国の大使館に逃げ込んだその男の携帯電話から得た情報「エリプシス」の糸を手繰り、バハマのホテルへ。そこでメッセージの送信者で、武器商人ディミトリオスとその妻ソランジュと接触。マイアミ国際空港で披露される超大型旅客機の爆破計画を知る。この計画に絡んでいるとしてル・シッフルという男の情報をMから得る。

ル・シッフルは世界各国のテロ組織から預かった資金をマネーロンダリングしつつ運用しており、大型旅客機製造会社の株の空売りを仕込んだ上で、同社が製造した超大型旅客機をお披露目式で爆破して、巨額の利益を得ようとしていた。

旅客機の爆破はボンドによって阻止され、投機の失敗により巨額の金を失ったル・シッフルは、テロ組織に返済する為の資金を稼ぐ為にモンテネグロの「カジノ・ロワイヤル」にて開催されるポーカーゲームに参加する。ボンドもそのゲームに参加し、国の資金を使ってテロ資金稼ぎを阻止するよう命じられ、監視役として送られて来た金融活動部(FATF)のヴェスパー・リンドとともにゲームへ挑む。

引用元:007カジノ・ロワイヤルウィキペディア日本語最終更新 2018年12月18日 (火) 11:18 

007カジノ・ロワイヤルは今までの作品を見てなくても楽しめる

まずあらすじの補足として”00(ダブルオー)”とは任務遂行中独自の判断で容疑者を殺してもいいという資格です。だから殺しのライセンスなんですね。ボンドは007なので最低でもあと6人は殺しのライセンスを持ってる方がいるのでしょうか。❝”00”の諜報部員は早死にしますから❞とボンドが答えてるシーンがあるので先輩方はほとんど生きてないのかもしれません。ちなみに僕が昔観た「ゴールデンアイ」に006が出てきます。

”M”とはシリーズに通して出てくるボンドの上司のことで本名を隠してる女性です。

スパイ映画の王道007シリーズ21作目にしてリブート作品。リブート作品とは今までのシリーズで繋がっていたものを捨てて新たに仕切り直し、再起動という意味があります。今作からボンド役がダニエルクレイグになり6代目にして初の金髪ボンドが誕生しました。それにより今までの設定と異なる点があります。長年のファンの方はどう思っているかわかりませんが僕のような007新参者にとっては新たに参加するチャンスです。なぜならば長年続く作品をリブートするからには新規のお客さんを取り込もうとしてるわけで、それは007シリーズに無知でも楽しめるように作っているはずだからです。そして実際にその通りでした。本作品はダブルオーを得たボンドが免許取って最初のお仕事。プロとしての第一歩目なわけです。

007カジノ・ロワイヤルの魅力①人間味のあるジェームズボンド

若かりし頃のボンドはとにかく全力。肉弾戦は苦手だったのか殴り合いのシーンは荒削りな感じがします。それでも確実にじわじわと今回の黒幕ル・シッフルを追い詰めていきます。ダニエルクレイグ演じるボンドは青い瞳で眼光鋭くムキムキのマッチョで序盤はラフな服装が多くておまけに金髪。一見007ぽくないですが冷静な部分や女性を前にすると饒舌になるところ、そして任務に対して命懸けで遂行するとこは紛れもなくジェームズボンドです。

007カジノ・ロワイヤルの魅力②ポーカー勝負

ボンドによって1億の損害を出したル・シッフルはポーカーにすべてを賭け一発逆転を狙います。この金持ちだらけのポーカー大会”カジノロワイヤル”にボンドが資金係のヒロインヴェスパーを連れて参加します。なんといってもエヴァグリーン演じるヴェスパーは知的で妖艶。そして時折見せる子供のような仕草も魅力的である。彼女は物語中盤約1時間が経とうとしてるとこで初めて登場します。ここからボンドはスーツになりいかにも007ぽくなっていきます。このカジノロワイヤルは心理戦ですが、休憩中もボンドが襲われたり毒を盛られたりでタイトルにするだけのことはあって飽きることなく見応えのあるシーン満載です。

007カジノ・ロワイヤルをより楽しむために-ポーカーのルール-

緊迫した心理戦をよりハラハラドキドキするためにポーカーのルールと用語を学びましょう。

カジノロワイヤルではテキサスホールデムという一般的なルールで戦います。

ディーラーによりテーブルの中央に表向きに最大5枚のカードが置かれます。プレイヤーはそれぞれ2枚づつカードを配られます手元の2枚と中央の5枚を組み合わせて役を作り一番強い役ができた人が勝ちです。つまりディーラーが配った時点で誰がいちばん強いかはもう決まっているのです。ではなぜ盛り上がるのでしょう。

それはお金を賭けているから。そして負けると思ったら降りることができるから。ここが最大のポイントです。ポーカーは手札を見て掛け金を吊り上げることができます。もし目の前のプレイヤーが手札を確認するなり全額賭けてきたらどう思いますか?きっといい手が揃ったんだなと思うでしょう。その場合そのゲームを降りることができます。ところがその相手は本当は強い役が揃っていない可能性があるのです。あくまではったりだったとしてもまわりが降りてしまえばその人の勝ちになるのです。つまり弱いカードでもいい手が来たようにみせる。強いカードでもニヤニヤせずにこれで勝てるかなあと不安そうに演じるわけです。感情を表情に出さない、まさにポーカーフェイスを作るのです。まわりのプレイヤーはそのはったりを見破れるかが勝負の分かれ目になります。

以下は役の表です。実際2が弱くAが強いとか細かいルールもありますが表の下に向かって強くなります。

ワンペア 同じ数字が2枚
ツーペア 同じ数字が2枚づつ
スリーカード 同じ数字が3枚
ストレート 5つ順番に数字が順番に並んでいる状態
フラッシュ 同じマークが5枚
フルハウス ワンペアとスリーカード
ストレートフラッシュ 5枚のカードの数字が並んでいて尚且つマークもすべて同じ
ロイヤルストレートフラッシュ ポーカー最強の役。10-J-Q-K-Aのカードで尚且つマークが同じ

続いて基本用語です。

コール 場に賭けられてる同額のチップを賭ける
フォールド ゲームを降りる。それまで賭けてた金額は失われます
レイズ 場に賭けられてる金額に更にチップを上乗せします
オールイン 手元にある全チップを賭ける
チェック 賭けずに次のプレーヤーにまわし様子をみること
ベット チップを賭けること
チップ 紙幣の代わり。最初にチップに換金して始める
ブラフ はったり
ブラインド(ベット) 勝負できないと思えばすべて降りるという選択をされてしまうため、毎ゲーム順番に強制的に賭けなければならない人がいる。(ルールにより異なる)
ディーラー ゲームを仕切り、カードを配る人

実際はもっと複雑ですが以上の用語がわかればカジノロワイヤルは十分に楽しめると思います。また連絡係で大人の色気のあるおじさんマティスが今どういう状況なのか解説してくれます(^^)/

まとめ・感想

個人的にはかなりおもしろかったです。激しいアクションからカジノロワイヤルの心理戦。ヴェスパーとの本気の恋はジェームズボンドらしからぬとこがあり、逆にそのドラマチックな経験からクールなジェームズボンドが誕生したのかとも思います。一つだけ注意点があります。途中ボンドが拷問を受けるシーンがありますが男性は見てるだけで苦しくて萎縮します。気づけば心の中で彼を応援してました。他にもジェームズボンドは基本かっこいいんですけどなんか抜けてるシーンがあるんですよね。好きなシーンを2つ紹介して終わりにしたいと思います。

  • カジノロワイヤルにてドレスアップして登場したヴェスパーに対して”誰も君のことなんて見てないぞ”と言いつつヴェスパーの後姿に見とれてしまうとこ少し顔がニンマリしてます。
  • ヴェスパーがボンドのピンチを救った直後、ヴェスパーを見てとっさに出た言葉が”大丈夫かい?”これにはヴェスパーも驚いて”私が??”と険しい顔で答えてます

さあいかがでしたでしょうか?たくさん書きましたが物語の核心的な部分はあえて外しています。まだ観ていない方はぜひご覧ください。007カジノ・ロワイヤルなかなかの傑作です。

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