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FODで観る!おすすめのドラマ「古畑任三郎」

4月3日に亡くなった俳優の田村正和さん。僕がいちばん印象に残ってる作品は古畑任三郎です。再放送も合わせて何度観たか覚えてないほど当時おもしろかったドラマでした。

今回追悼企画としてフジテレビより古畑任三郎の再放送がテレビで流れてまた観たいなという思いになりました。近所にレンタルショップがないので動画配信を調べたところ現在3シリーズ観ることができて、その中でも安いものはFODプレミアムでした。月額976円で2週間の無料期間があったので試しに加入してみました。

古畑任三郎を見たことがないけど興味のある方に本作の魅力が届いたら嬉しいです。

サムネイル画像はAmazonから引用してます

古畑任三郎 基本情報



1994年から1999年まで放送。

三谷幸喜脚本、田村正和主演の1話完結型の推理サスペンスドラマ。

倒叙(とうじょ)ものと言われるジャンル。冒頭で犯人も犯行の様子も明かしてから始まる。

アメリカで制作された刑事コロンボのオマージュとも呼ばれてる作品です。


古畑任三郎の魅力①倒叙ミステリー

先述した通り古畑任三郎は倒叙ものです。普通のミステリー小説は殺人事件が起こり一体犯人は誰なんだろうという「主人公と一緒に推理していく」楽しみがあると思います。しかし、倒叙ものは毎回冒頭で犯人が殺人をする全容を明かしてから始まります。

つまり視聴者は始まってすぐ犯人が誰か知ってしまうのです。もっと言うと毎回ゲストが犯人なので観る前から犯人はわかってます。

それっておもしろいの?

と思うかもしれません。

これがおもしろいのです!

【頭脳明晰な刑事である古畑任三郎が犯人の用意したアリバイやトリックや罠を如何に暴いて真相に近づいていくのか。】という楽しみ方です。

また、倒叙ものは大物俳優を使いやすいというのがあります。大物俳優はキャスティングの時点であの人犯人なんじゃないかなと疑われてしまいがちですが倒叙ものなら関係なく堂々と出演できます。実際に当時主役級の役者がたくさん出ていました。30年近く前の話なので時代を感じますが木村拓哉、唐沢寿明、山口智子、SMAP、真田広之、福山雅治、江口洋介、藤原竜也、松嶋菜々子とそうそうたるメンツでした。

残念ながら大人の事情で木村拓哉やSMAPの話など動画配信で観られない回もあります。

さて、倒叙ものだからこそ楽しめることがもう一つあります。

回によっては犯行の動機まで冒頭で見せたりします。同情してしまいそうな話もあります。対する古畑任三郎は変わり者で頭が良く鋭い。そしてとにかくしつこいです。だからこそ犯人に感情移入しやすかったりします。

 

古畑任三郎の魅力②老若男女問わず楽しめる

古畑任三郎は刑事ですが拳銃は持ちません。彼が手錠を掛けるところも見たことがありません。殺害シーンは毎回あるもののグロテスクな描写は控えめで子供に見せられないシーンもほぼなく家族で一緒に観ることができます。僕自身リアルタイムで見てた時は小学生で家族で見てました。刑事ドラマですがアクションシーンは一切なく古畑という男は頭の良さすなわち観察力と閃き、そして巧みな話術で犯人を追い詰めていきます。とにかく犯人との対話シーンが多いです。会話劇でここまで楽しめるのは何故なのか考えてみました。

音楽が盛り上げる

古畑任三郎で重要なのがお馴染みの楽曲です。ドラマは知らなくても曲を知ってる方は多いはずです。

古畑任三郎を観てた方なら曲が流れれば今どういうシーンかわかってしまいます。

オープニングはきまって暗闇の中ライトアップされた古畑任三郎が視聴者に向かって話しかける”語り”から始まります。アバンタイトルと呼ばれるものです。この語りの途中からメインテーマが流れ始めそのままオープニングを迎えます。

この曲が流れれば古畑任三郎が登場します。倒叙ものなので冒頭は基本的には殺害シーンまでの短編ドラマが流れます。大体犯人役のゲストともう一人の対話です。この人が被害者になるんだなあと思って見てるとその通りになります。その場にあるいは同じ建物に古畑がいる場合もありますが。いない場合パトカーや警察官が現場を囲んでる状態で古畑が登場します。

そして個人的に好きな曲がこちら。犯人との最後の勝負。自白へ追い込むときに流れるシーンで使われます。いつもは笑顔でおでこに手を当てて「んふっふー」と笑ったりする古畑も犯人を追い詰める時は早口でまくしたてます。

このように音楽がドラマを盛り上げるのに絶大な効果を発揮してる作品でもあります。

推理がおもしろい

古畑任三郎は毎回犯人が誰か明かしてます。しかし必ず何か謎を残してます。それは、動機、アリバイ、トリック、凶器など毎回違います。古畑が犯人を疑ってる理由が何故なのかなかなか明かされないこともあります。

それを古畑の視点から謎解きするおもしろさがあります。

古畑と犯人との駆け引きが楽しい

後半は古畑と犯人とのほぼ2人の対話シーンが多いのですが古畑の質問は無駄がありません。何気ない日常的な話も後々「先ほどあなたはこう言いましたよね」と綺麗に伏線を回収してくれます。特に最後の自白へ繋げるシーンは圧巻です。

古畑任三郎のおすすめの話と印象的なセリフ

僕の好きな話は明石家さんまがゲストの回です。この話は明石家さんま演じる弁護士・小清水が女性を殺し友人の今泉に罪を着せるというもの。この今泉は古畑任三郎の部下です。早い段階で小清水を疑いはじめる古畑ですが今泉は小清水を信用してやってもいない殺人を認めてしまいます。

今泉君さあ。

ほんとにいいのかい?

ほんとはやってないんだろう?

部屋に戻った時はもう死んでたって言ってたじゃないか?

いいかい?いいかい?

その小さな脳みそでよく考えてみるんだ。

執行猶予が付いたとしても今までの生活はもう戻ってこないんだよ?

犯行を認めたらもう終わりだよ?

あの弁護士先生になんて言われたのか知らないけど

利用されてるのがわからないのか?

今からでも遅くないから法廷で自分はやってないというんだ。

あとはこっちでなんとかするから。

私とあの弁護士とどっちを信用するんです?

そして古畑は小清水にこのように伝えてます。

ええ小清水先生。

私はあなたが殺したんだと思ってます。

友人の人生が掛かってるんです。

必ず尻尾を掴んでみせます。

いつもはひどい扱いをされてる今泉ですが古畑は彼の為に必死になります。そして古畑は今泉のことをここでは”友人”と語っています。古畑の意外な一面や頭の良さや負けず嫌いな性格、やさしさが伝わるセリフはこの回以外にもたくさん出てきます。印象に残ってるセリフをネタバレにならないようどこの回か伏せてあげておきます

わたしもねえ、このゲームにかけちゃプロなんです

 

わたしはねえ、あなたを私が疑ってるのをあなたが気付いていることに気付いていました

 

たとえ、明日死ぬとしてもやり直しちゃいけないって誰が決めたんですか?

 

政治の世界の人ってすぐ言葉の裏を読むから、特にやましいところがある人は

 

せっかく開いた女性の胸元を隠そうとする男は肉親以外にいません

印象的なセリフはまだまだたくさんあります。ただ残念なことに文字に起こしても良さがなかなか伝わりません。それはやはり田村正和演じる古畑の独特な言い方と音楽が無いからだと思われます

まとめ

今回FODプレミアムを利用することにより20年ぶりに古畑任三郎を観たわけですが名作だと思います。一話完結で見たい時に見たい話を観て楽しめる。一人でも誰とでも。興味がありましたら、ぜひおすすめです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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