幼稚な記事のタイトルですみません。でもこういう映画なんです。
音楽をジブリでお馴染みの久石譲が担当。主題歌に2018年「lemon」が大ヒットした米津玄師。声を演じたのは芦田愛菜、稲垣吾郎、そして先日結婚の記者会見を開いたばかりの蒼井優。
何かと話題の映画「海獣の子供」を観てきました。(サムネイル画像はAmazonから引用してます)
まだ観てないけど気になってる方の参考にしてもらえばと思います。
- 五十嵐大介の漫画を映画化
- 生命の誕生がテーマ
- 少女とジュゴンに育てられた兄弟の物語
- あまり考えすぎないで観ることをおすすめします。
- アニメですが難解な要素があり子供向けではないです。
#番外編4 海獣の子供
「海獣の子供」基本情報
「海獣の子供」あらすじ
中学生の安海琉花は、夏休みに部活動でチームメイトと問題を起こしてしまう。自分の気持ちを言葉に表すことが苦手な彼女は、学校にも母と暮らす家にも居場所がなかった。孤独を抱える琉花は、父が働いている水族館を訪れた。水族館の大水槽は、両親との思い出が詰まった大切な場所だった。
水族館の大水槽には、魚と一緒に泳ぐ兄弟・空と海がいた。空達はジュゴンに育てられた少年達だった。琉花は空達と仲良くなるが、3人が出会ったのをきっかけに地球で不思議な現象が起こり始める。そんな中、巨大なザトウクジラは、海の生物達に「祭りの本番が近い」ことを知らせた。
不思議な現象に空達が関わっていることを知り、彼らを追いかけ始める者。空達を守ろうとする者。様々な人が空達の前に現れる。空達は一体何者なのか?「祭りの本番が近い」とは一体どういうことなのか?
引用元:MIHOシネマ「海獣の子供」のあらすじより
「海獣の子供」の魅力①話題性
元々は2006年に発表され翌年に発売された漫画です。記事の冒頭にも書いたように何かと話題の絶えない作品です。兄弟のお兄さん”空”の声は当初窪塚洋介の息子の窪塚愛流がキャスティングされてましたが変声期に入り安定した声が出ないとのことで4月に急遽変わることになりました。同じく4月に主題歌を米津玄師が務めることが決まり6月にはヒロイン琉花の母親役を演じた蒼井優が南海キャンディーズの山里亮太と結婚会見。そのまま7日に映画公開に至るわけでして予定通りではないと思いますがプロモーションとしては申し分ないほど注目を集めた作品になりました。
「海獣の子供」の魅力②ずば抜けた映像作品としてのすばらしさ
上の予告もぜひ見てほしいのですが映像のもつ力が凄まじいです。
海の描写
本作は主に海が舞台です。
”主に”と書くのは私が実際観ていてわからないシーンがあるからです。
海の描写だけでも何通りあるのでしょうか。
見て歩いたり泳いでみたくなるような心が落ち着くエメラルドグリーンの海。
その海の中で泳ぐありとあらゆる生き物たち。
浅瀬から沖に向かっていくと徐々に暗くなっていき潜ってみると真っ黒。漆黒のなか動く生き物は恐怖でしかないです。
嵐で終末感漂う荒れた海。
同じ海でも観るものの気分さえ変えてしまうものがあります。
映像作品としての描写
後半、話の展開と共に凄まじいアニメーションに変わります。
これはもう説明できません!
ブログを書く上で失格ですがお手上げです。
とにかくもう圧巻の一言です。
しかしながらこのシーンをどのようにとらえるかで本作の評価がほぼ決まると思います。
「海獣の子供」の魅力③音
久石譲
映像美に加えて大切な音。
本作でまず耳にすんなり飛び込んでくるのは久石譲の音楽。
あれ?これジブリっぽいって思うかもしれません。
実際はそんなことないです。ただジブリの要素があるとしたらそれはもう久石譲の音楽のせいです。
彼の音楽には透明感と重厚感があります。
ヒロイン琉花が走るバックで音楽が流れてる。それだけなのにこれから起こる出来事が楽しみになります。これはもうジブリ映画に侵食された日本人の心ですね。致し方ないです。
ジブリっぽいって思ったのは彼の音楽の力。あと冒頭で出てくる「海獣の子供」というタイトルですが私は若干宮崎駿監督を感じました。ナウシカ、ラピュタっぽいですね。気のせいでしょうけど。
出演者
ヒロイン琉花の声を演じた芦田愛菜はまだ14歳。将来大女優になりそうなほど振り幅のある演技ができる方だったんですね。プロの声優が演じるのと違ってリアルな少女の感じが出ていて聞きやすかったです。
他にも琉花の両親を蒼井優、稲垣吾郎が務めていますが全然気になりませんでした。その辺はとても良かったと思います。
米津玄師
昨年最も売れた曲”lemon”。大晦日は紅白歌合戦でも注目を集めましたが依然人気ですね。
彼が本作の主題歌「海の幽霊」を発表してからSNSが激しく動きました。本編ではエンドロールと共に歌詞付きで流れますが席を立つ人に若者はいませんでした。ほとんどの方が最後まで観てました。
そんな彼の楽曲が流れると映画を観てたことを思い出させてくれます。
おかしな言い方になりますが後半は映像作品なんです。もしくはアートっていう方がいいかもしれません。
ただ単に呆気に取られて
すげえ。
っていう状態が続くので彼の歌で我に返ります。
「海獣の子供」説明できない理由
この映画が難しく感じるのはテーマが大きいからです。
基本的には少女の夏休みの体験から彼女の成長を描く話だと思いますがそれと共に生命の誕生というテーマにも触れてます。
これが難しい理由です。哲学的な話になるのでややこしいです。
また、説明しにくい理由として海が舞台の映画に”海”というキャラクターを出されるとまあ話が厄介です。
「海獣の子供」まとめ・感想
話題性があるのでトレンドとして観に行く方も多いと思います。そうなると賛否両論は避けられない作品でしょう。
間違いなくあの映像描写に目を奪われることになると思います。
よくわからないなあ。長いなあ。きれい。怖い。美しい。など人それぞれだと思います。その感想が本作を通しての感想になると思います。
海は美しいだけじゃない。海の底知れぬ深さ、宇宙の広さを感じさせられ観てるだけで虚しさ、孤独感、恐怖すら覚えました。
怖い描写があるわけではありません。これを説明できないのが悔しいですが映像の力だと思います。
気になる方はぜひ劇場へどうぞ。