映画紹介

パルプフィクションの意味とは?選曲センス抜群のおしゃれ映画紹介

今日紹介する映画は奇才タランティーノの最高作とも呼ばれてるパルプフィクションです。私なりの見どころを紹介していきます。(サムネイル画像はAmazonから引用してます)

  • 演技派俳優たちの会話のやりとりを楽しむ
  • センスある選曲と個性豊かなキャラクターたち
  • メッセージ性を入れないことによりうまれるエンターテイメント性
  • ギャングが主人公ということもあって言葉が汚い
  • 犯罪だらけ
  • 直接的なグロテスクなシーンこそないが出血シーンが多い

#10 パルプフィクション

基本情報

1994年アメリカ映画

監督 クエンティン・タランティーノ

出演 ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ブルース・ウィリス、ユマ・サーマン

アカデミー賞 脚本賞受賞

あらすじ

くだらない話、三文小説という意味のあるパルプフィクションはギャングの話を軸にいくつかの短編ストーリーによって構成されています。

  • レストランにて強盗の常習犯であるカップル、パンプキンとハニー・バニーは強盗の計画をしている。パンプキンがこのレストランを今すぐ襲う案を出す
  • ギャングの殺し屋ヴィンセントとジュールスは組織の裏切り者から奪われたアタッシュケースを取り戻そうとしている
  • ボクサーのブッチはギャングのボスであるマーセラスに八百長試合を持ちかけられる
  • マーセラスの愛妻ミアの世話を任されるヴィンセント

パルプフィクション 見どころ①時系列

この映画の最大の特徴は実際の時系列と映画の構成が違うことです。

簡単にいうと死んだ人間が次のシーンで普通に登場したり、ここからあのシーンに繋がるんだ!っていうことが起こります。この手法当時としては斬新でその後の映画界に大きな影響を与えました。

パルプフィクション 見どころ②個性豊かなキャラクター

本作品メインキャストの男性陣は全員アラフォー。ブルース・ウィリスは当時バリバリのアクション俳優。八百長ボクサーブッチ役です。

ジョン・トラボルタはこの作品で再ブレイク。気が短いギャングヴィンセント役。

髪の毛フサフサのサミュエル・L・ジャクソン演じるジュールスはヴィンセントとはまた違った危険な匂いを漂わせています。眼力が強く彼が銃を構えるとハラハラします。

ボスの愛妻ミア役のユマ・サーマンは妖艶な色気がありながらもあきらかにあぶない人です。ミアと対照的にブッチの彼女はかわいらしさがあります。(実際はユマ・サーマンより年上)

パルプフィクション 見どころ③印象に残る2つのシーン

本作には忘れられないシーンが2つあります。

  1. 冒頭の強盗カップルの会話からオープニングに繋がるシーン
  2. ヴィンセントとミアのツイストダンス

①まず冒頭シーンこの映画は強盗を計画し実行に移すカップルの会話から始まります。あきらかに輩っぽい男に目がいくが次の瞬間に女が豹変!銃を片手に怒声をあげたところでオープニングになります。今ではすっかりおなじみの疾走感のあるメロディ”Misirlou”が流れます。そしてタイトルが下からスクロールされるのですがフォント、文字の色合いといいなんかファミコンぽいです。そうこうしてるうちにオープニングの途中で曲が変わります。”Jungle Boogie”こちらもまたノリノリでかっこいいです。選曲がさまざまなジャンルから持ってきているのも本作の特徴の一つです。そのままヴィンセントとジュールスの会話に入るのですがオープニングが終わる約7分までの間にすでにタランティーノの世界に引き込まれてる人が大半なのではないでしょうか。それほどつかみがうまい映画です。

 

②もうひとつは本作を観た方は誰もが印象に残るダンスのシーン。

ギャングのボスに頼まれ愛妻ミアの世話をすることになったヴィンセントですが彼は短期で命令されるのが大嫌い。しかし相手がボスの奥さん、しかも妖艶な魅力のあるミアはレストランで開かれたツイストダンス大会にヴィンセントを強制参加させます。最初断ろうとしたヴィンセントですがミアは強気な姿勢。彼女は自分のことを親指で指さし”踊って!優勝トロフィーが欲しい”といいます。渋々参加することになったヴィンセントですが圧巻のツイストダンスを披露します。この1960年代の名曲”You Never Can Tell”の曲に合わせて無表情のまま踊るジョン・トラボルタは大人の色気もありめちゃくちゃかっこいいです。そして2人は優勝トロフィーを持って帰ります(^^♪

 

パルプフィクション 見どころ④メッセージ性のない映画

パルプフィクションはくだらないギャング映画であってさまざまな見方をしたとしてもそこにメッセージ性を感じることはないと思います。しかしそれがタランティーノの狙いなのではないでしょうか?パルプフィクションを構成するひとつひとつの短編ストーリーはほとんどが2人の会話によって成り立っています。

  • 強盗カップルパンプキンとハニー・バニー
  • ヴィンセントとジュールス
  • ジュールスと裏切り者ブレット
  • ブッチとマーセラス
  • ヴィンセントと売人ランス
  • ヴィンセントとミア
  • ブッチとタクシー運転手エズメラルダ
  • ブッチとガールフレンドファビアン
  • パンプキンとジュールス

くだらない会話、ほっこりする会話から緊迫するものまで2ショットのシーンが多いです。そしてその会話の内容から話をしてる2人の間柄、それぞれの性格が短時間でしっかり伝わってくる。にもかかわらず時系列を崩してストーリー自体にあえて深みを持たさないようにしてる気がします。パルプフィクションというタイトルの通りくだらない話を重ねることによりストーリーはよく覚えてないけど強く印象に残る作品になってます。これこそタランティーノの思惑通りなのではないでしょうか。

まとめ・感想

クエンティン・タランティーノは何を伝えたかったのか。それを考えることすら野暮なんじゃないかと思わせられます。本作は彼も役者として出ています。散々好きなことやっておいて

この映画おもしろかっただろ?っていう作品です。これがこの映画のメッセージなのかもしれません。タランティーノにしてやられた感じです。

音楽のチョイスといいダンスといいギャング映画でありながら定期的に観たくなる作品です。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です