オーディブルを始めて2日で1冊を完読するという、本が苦手な人間には信じがたい経験をしました。1回目は「夢をかなえるゾウ」でしたが自分に直結する話は面白い。実践したくなります。
僕は読書が大の苦手でそのまま38年生きてきました。2023年4月オーディオサービス「オーディブル」に加入したのをきっかけに読書を(正確には聴書)するようになりました。読書素人が読んだ本の内容を忘れないようこちらでまとめていきたいと思います。オーディブルについては以下をご覧ください。
著者 アダム・グラント
監訳 楠木 建
2014年発行
三笠書房
サムネイルはAmazonから引用してます。
全米トップ・ビジネススクール「ウォートン校」の史上最年少終身教授でもあり、
気鋭の組織心理学者が教えるビジネスの成功の秘訣。
「ギバー(人に惜しみなく与える人)」
「テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)」
「マッチャー(損得のバランスを考える人)」
もっとも成功するのは誰だろう。
他人に優しくしていたら、厳しい競争を勝ち抜けない――?それは大きな誤解だ。
これからは、他者志向の思いやりの発想とコミュニケーションが、あなたの仕事に大きな成功をもたらす。
リーダーシップ、営業、交渉、事業の立ち上げ、昇進まで……ありとあらゆるシーンで
この考え方が役に立つだろう。
一橋大学大学院教授・楠木建(『ストーリーとしての競争戦略』『経営センスの論理』)の
監訳と解説で、日本初デビュー!
「世の“凡百のビジネス書”とは一線を画す一冊だ!」引用元:Amazon
ギバーには成績を残せない人と成功する人の2種類がいる
2回目の今回選んだ本はアダムグラントという人の本。選んだ理由はレビュー評価が高いというシンプルな理由から^^
世の中には3種類の人間がいる。上記のようにギバー(与える人)、テイカー(奪う人)、マッチャー(バランスを考える人)の3種類。
3種類の中で成績が悪いのはギバーだった。
しかし面白いのはこのあと、成績の優秀者、成功者に多いのもギバーだという。
ギバーの人生はとことん搾取されるか、ぶっちぎりで成功するか分かれるというもの。
どうすれば後者の成功者ギバーになれるのかをこの本で知ることができる。
成功者と搾取されるギバーの違い
うまくいくギバーもそうでないギバーも共通して人のことをよく考える。
ただ、成功者は自分自身の利益のことも考える。
要はとにかく相手のために、ではなく自身の成長もしっかり考えているのが大きな違い。
ギバーとして生きることを勧める理由
人生において成功したい場合、ギバーでもテイカーでもマッチャーでも成功者はいるが筆者はギバーとして生きることを勧めている。
理由はテイカーが成功すると妬まれることがあるが、ギバーは真逆のことが起こる。みんなが応援してくれるのだ。敵が少ないギバーは成功しやすいと言うもの。
ギバーとしてやってみたくなる行動①
5分間の親切。具体的には会った人に対して「この人のためにできることはなんだろう?」と考えること。本書では相手が求めてる人物を紹介していたけど知り合いが少なくても自分の知識が役に立つことがあるかもしれない。見返りを求めずに何時間も相手のために何かするのは大変だけど5分間だけと決めて行動するのは苦じゃないかも。
ギバーとしてやってみたくなる行動②
ボランティアをすると知識が増え、精神的にも安定するらしい。ただしポイントがあってまず自発的であること。誰かに指図されてする行いはダメ。更に年間100時間以内。これはいいことなのでそれ以上やってはいけないと言うことではないけど、それ以上やっても効果があまりみられなかったようだ。しかも本書では仕事で燃え尽きてしまった人が自発的にボランティアをした人が紹介されているのだけど、これはつまりもう働くのが辛いと思った人が更に自分の時間を削ってボランティアをしたわけで普通に考えたら休みが欲しいくらいのはずなのにこの人はそれで精神が安定したらしい。この人はギバーで人の役に立てていると思えることで活路を見出せたようだ。
年間100時間は週2時間ほどの計算。
この話はもう一つ続きがあって人のためにすることは毎日ちょこちょこするより週末まとめてやるくらいの方が効果が出るようだ。
ギバーとしてやってみたくなる行動③
人にアドバイスを聞く。
アドバイスを聞くのはギバーの強みでもあるらしい。テイカーなら自分が劣ってるのを人に知らせるようで気が引ける。マッチャーなら借りを作る感覚になる。
その反面ギバーは元々緩いコミュニケーションを取ることに慣れている。
そしてこのアドバイスを聞くと言うことには4つのメリットがある。
①情報の獲得
②自分の身になってもらえる
③ごますり
④相手との関わり合いが強くなる
人は助言を一度した相手を信じやすくなり再度助言をする確率が高くなる。仲良くなりたい相手には質問をするのが大切。ちなみに本書に書かれてる質問は、上司に対して「あなたが私の立場ならどうしますか?」と聞いて上司から信じられないほどの高待遇を受けている。ただこの質問者が真面目で日頃の行いがしっかりしてたことも大事なポイントではある。
ギバーが気をつけるべきこと
成功者にギバーが多い反面、搾取されるギバーも多い。成功者になるためには先述した通り他者の利益を大事にしつつ自分の利益も大切にすることが非常に重要。更に気をつけることがある。
テイカーとの付き合い方
テイカーにとって優しさの塊であるギバーは格好の餌食。そうならないためにはテイカーを見極めテイカーの前では振る舞いを変える必要がある。最初は誰でもギバーとして接する。でもこの人テイカーかもと思ったらマッチャーとして接する必要がある。ただ3回に1回はギバーとして接しようと本書には書いてある。
要はそれだけテイカーを見抜くのは難しい。特に愛想のいいテイカーには気をつけなければいけない。
ギバーの苦手なこと
ギバーは他者のことを考えてしまうあまり、昇進査定、給料の交渉が苦手だ。一つコツがあり、家族や大切な人の代わりに交渉してるんだと思うことが大切。そう思うことでギバーは大切な家族に辛い思いをさせることは耐え難いので会社にもキツい言い方をせずに交渉をしっかりしようとする。
本書に書いてある気になったエピソード
成長するには期待されることが大事
コーチや教師に求めるのは指導者として優秀だったり実績があると言うのもいいけど、それ以上にその人がギバーかと言うのがポイント。
人は本気で期待されてると思うと期待に応えたいと考え行いが変わり急成長をする。
過去のアスリートや音楽家も最初は普通の先生に教えてもらってたりする。ただ、この先生はギバーの可能性が高いと言うことを本書では考えてる。人は才能の有無で期待したりしなかったりするがギバーはやる気を重視する。しかもやる気のない子にはどのようにしたら興味を持ってやる気を出してくれるかを考える特性がある。
興味を持つことと粘り強さが成長には欠かせない。だからやる気が大切なのだという。
最後に
本書はギバーになることで今の生活よりもっと大きな成功を掴めたり、今より幸せになれるのだとしたらそれはやってみるだけの価値はあると言う話で締めている。
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読書が苦手な僕は聴く読書「オーディブル」で読書を克服しました。