引用元:公式サイトSTORYのうしろ
まずはじめに本作グリーンブックをこれから観に行く予定の方はこの記事を見る必要はないということを伝えたうえで紹介をさせていただきます。私が観る前に知ってたことは以下の3点です
- 黒人の天才ピアニスト
- 白人の運転手
- 人種差別の傾向が強くみられるアメリカ南部での演奏ツアー
それだけでじゅうぶん楽しめます。
ここでは”グリーンブック”を観に行こうか悩んでる方と何かおもしろい映画を探してる方へのおすすめとしてひとつ記事を書かせていただきます。参考にしていただけら幸いです。(サムネイル画像はAmazonから引用してます)
- 実話をもとにした黒人の天才ピアニストと彼が雇った白人の用心棒の話
- 人種差別をテーマにしたロードムービー
- 大きなテーマをハートフルに仕上げた作品
天才ピアニストということで演奏シーンも多数ありますがすべて短めで、主に主役2人の会話をはじめそれぞれの感情の変化を楽しむ映画。彼の音楽を楽しむことが目的なら少し物足りないかもしれませんね。私は音楽に関して無知なのでちょうどいい長さに感じました。
#12 グリーンブック
基本情報
2018年公開映画
原題 Green Book
日本公開2019年3月1日
監督 ピーター・ファレリー
主演 ヴィゴ・モーテンセン
共演 マハーシャラ・アリ/リンダ・カーデリーニ
上映時間 130分
黒人の天才ピアニストが白人の運転手を雇い、アメリカ南部での演奏ツアーをする過程を描くロードムービー
あらすじ
引用元:グリーンブック公式サイト
時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。
アカデミー賞受賞作
- 作品賞
- 助演男優賞(マハーシャラ・アリ)
- 脚本賞
第91回アカデミー賞にて上記3部門を受賞した話題作でもあります。
グリーンブックの時代背景と人種差別
グリーンブックの舞台は1962年アメリカ。ケネディ政権の時代。大統領が暗殺される1年前。アメリカ南部では黒人への人種差別が非常に強くみられる時代。
タイトル”グリーンブック”とは
アフリカ系アメリカ人であるヴィクター・H・グリーン氏が作ったグリーンさんによる黒人の旅行者のためのガイドブックのことで実際にあったものです。黒人ができるだけ安全に移動できるように考えられたもので当時の黒人にとって肩身の狭い時代背景が垣間見えますね。左記のものはグリーンブックを紹介してるものなので実物とは異なります。
人種差別とコメディ監督
人種差別という大きな問題を扱うと難しく感じたりどうも避けてしまいがちですがそれをコメディ映画の監督が作ったらどうなるのか?というのが本作の見どころのひとつでもあります。
ピーター・ファレリー監督といえば兄弟での合作メリーに首ったけがいちばん有名だと思います。特徴としては下ネタや馬鹿馬鹿しいネタが多く笑えるけど、締めるとこはしっかりして感動もするロマンティックなコメディ映画でした。
本作はどうでしょう。コメディ色は健在です。笑えるシーンが多いです。それも手を叩いて爆笑とかではなくクスっと笑えるものがたくさんあり私は観てる途中自分が笑顔になってることに気付きました。
メリーに首ったけでは主人公の青少年が急所をチャックで挟み救急車で運ばれるシーンが印象でしたが本作では随所で観ている私たちにほっこりする笑顔を作ってくれます。
3人のメインキャスト
3人の主要キャストです。
トニー”リップ”バレロンガ/ヴィゴ・モーテンセン
引用元:公式サイトstorynのあたり
主役のトニーはイタリア系のアメリカ人。ナイトクラブの用心棒。ガサツで口が悪い元軍人。幼少期から弁が立つため”リップ”という愛称をつけられてる。黒人に対しての偏見もある反面、家族愛が強く情にも熱い。稼ぎのためにシャーリーの運転手を引き受けます。
ドクター・ドナルド・シャーリー/マハーシャラ・アリ
ジャマイカ系のアメリカ人シャーリーは天才ピアニスト。博士号を取得してるためドクターなわけですね。普段は冷静でお金に困ることなく暮らしていたが彼には彼で悩みがありました。意を決して人種差別の色濃いアメリカ南部にて演奏ツアーをすることにします。いつも落ち着いてる彼が雨に打たれながらトニーに苦悩をさらけ出すシーンは観ていて胸が熱くなりました。
ドロレス・バレロンガ/リンダ・カーデリーニ
トニーの奥さん。本作はトニーとシャーリーのやりとりがメインで話が進むので途中で場面が切り替わり自宅でトニーの手紙を幸せそうに読む彼女が非常に際立って美しく見えます。彼女がいなければ男臭い映画でなおかつ感動も薄れていたと思います。重要な役でした。
まとめ
私のような難しい問題から目を背けがちな人にも人種差別の問題がしっかり入ってきます。そのうえでトニーの行動に笑い、シャーリーの苦悩に考えさせられ、二人の友情に感動を覚えることができる素晴らしい作品だと思います。終わり方もすごくいいです。観終わってあたたかい気持ちのまま劇場をあとにすることができました。
書きたいことはまだまだまだありますがこの辺にしておきたいと思います。
ありがとうございました。